乳がんと闘うsmileyの買わない・捨てないお片づけ生活

令和元年、消費税も上がるというのに…あるものを使わなきゃもったいない‼ 乳がんと闘うスマイリーが、病気を機に、買わない・捨てないをポリシーに使いきる暮らしで体と心のデトックスをめざす、お片づけブログ☺ 

ボーダーの逆襲♻

こんにちは☀

乳がんの手術で、入院中のスマイリーです☺


術後の経過も大変良く、早ければ明後日にも退院できそうな見込みです。
皆さんたくさんの励ましのお言葉や応援、本当にありがとうございました。



入院前には、手術した腕があまり使えなくなることを想定して、一番動きの大変そうなベッドカバーの交換をしたり、当面着るものが前開きのものに限定されそうなので、かぶり式の服をしまったりしてきたスマイリーです☺


ついこの間、衣更えで出したばかりの春物にも、かぶり式の服がたくさんありました。

定番のボーダーです。何が定番といって、春物の定番でもありますし、フレンチ・カジュアルの定番でもあり、そしてもちろん、私の定番でもあります。
春が来たら、白地に赤や青のストライプの入った、ボーダーを着ると決めているのです。

ボーダーを着る女はモテない、と近年どなたかが言ったそうで、確かにそういうことはありそうだし、ニュアンス的になんだかワカル、なかなかうまいことを言うなあと思っていましたが、有名な占い師の方が自分が受けた恋愛相談の傾向から割り出した結果らしく、統計的にもある程度の裏づけがあるようです。

着る方としては、何にでも合うし、一枚で完成しているデザインなので難しいコーディネートもいらない。それでいて、どことなくオシャレに見える(はず)。完璧な服なのです。
そんな手軽さが、イコール手抜き、というイメージにつながってしまったのでしょうか。

だいたいモテるかどうかという観点で自分の着る服を選んだりするものか、おおいに疑問が残りますが、‘’~~受け‘’、という言葉が市民権を得ている昨今、やはりそういう視点もあるのでしょう。
いや、そういうことを気にせずに、装うという意識もなくボーダーを着てしまうという点で、モテないと言うより、モテるかどうかなんて気にしていない人種だいうことを、この服は表明してしまうのかもしれません。


ボーダーが好きなのは良いとして、次々買うのもやめられなかった、スマイリーでした☺

一時期は、お店のディスプレイでちらりとでもボーダーを見かけたら寄らずにはいられなくて、カバンやポーチ、ハンカチなどもボーダーで揃え、あとは傘を手に入れたいと探していました。
上から下までボーダーのコーディネートでは逆にはずかしいと思うのですが、どうも、好きなものは揃えたくなる癖があるようです。これもものが増える一因ですね。


持っているボーダーの服を集めると、それだけで一山できるくらい、私はたくさんのボーダーものを持っていました。相当な枚数です。好きだとはいえ、何故こんなに増えたのか⁉


そもそも横のストライプという単純なデザインなのに、その縞の入り方や色の組み合わせには無限のバリエーションがあり、さらに衿の形も、オリジナルに準じるボートネックが主流とはいえ、また様々。
そんな膨大なデザインの中から好きなものを選んでいるはずなのに、なぜか買いものの失敗が多いのもまた、ボーダーの服なのでした。


ボーダーというだけで飛びついて、試着しないまま買ったもの。あるいは通販で、ブランド名とサイズ表だけを頼りに取り寄せたもの。
ボーダーの色やラインの入り方などデザインの好きなものをもちろん買ったはずなのですが、フランスから来る本物のバスクシャツは洗うと縮むためサイズの選定が難しく、背の低い私は大きめにすると丈が長すぎ、ぴったりサイズをねらうと身幅がパツパツに…年々太ってきたことも一因でしょうが、お蔵入りしていたのは、結局はそういうものでした。

そんな訳で、初期に買ったオーチバルやセントジェームスといった老舗ブランドのフレンチ・バスクシャツは、色も柄も大好きなのに着るとどうもしっくり来ず、私は無印やユニクロを試したり、メンズものにも手を出していました。


あのパブロ・ピカソも晩年、ボーダーのバスクシャツを愛し、ボーダーしか着なかったといいます。云わばボーダーが一個のスタイルになっていたという話を、パトリス・ジュリアンさんの本で読んだことがあります。
ピカソが座るテーブルの胸元に細いクロワッサンを放射状に並べて、あたかもそれが、テーブル上にピカソが手を置いているように見える‘’だまし絵‘’的な写真は有名ですね。このポートレイトでも、ピカソはボーダーのバスクシャツを着ています。
あるいは、壁やソファを自分の着ているボーダーと同じ色やピッチのボーダーでカバーリングして、その空間の中で、同じボーダーの服を着て座っている写真も見たことがあります。ボーダー・オン・ボーダーという感じでソファと一体化しているピカソは、お茶目な表情でした。ピカソ自らのプロデュースかどうかまではわかりませんが、‘’ボーダー好き‘’のピカソの世界観を表した一枚ではないかと思います。

私には、他のものを着ないと言えるほどの潔さもなければこだわりもないのですが、ひとつ言えることは、白地にカラーラインの入ったボーダーが、マイボーダーだと思っています。
白地に赤のライン、ネイビーのライン、そして、あのバスクシャツに特有な、明るいコバルトブルーのライン。
好きな色は決まっているので、今回集めてみると、形違い、大きさ違い、ブランド違いながら、この3色のボーダーシャツが本当に何枚もありました。

今回のお片づけは、これがターゲットです。
好きな色でも、体に合わないものとは、さよならしよう。
丈が長いもの、身幅が狭いもの、つまり自分の体型に合わないものを手放すことにしたのです。
これまでは、丈が長くてもすそをインすれば(着れる)、とか、今はキツいけどもう少しやせれば(着れる)、などと思っていましたが、体に合ってきれいに着られるものも、たくさん持っているのです。

近年は、ブランド側のデザインの見直しが進み、身幅がゆったりしていて、なおかつ丈感が短めでちょうどいいものがオーチバルなどから出ており、こちらも各色・各デザイン、取り揃えてありました。
着やすいものがあれば、やはりそちらを着ることになりますよね。

本当なら、新しいものを買った時に、1イン1アウトで違和感のあるものを手放していけば良かったのですが、私にとってボーダーは、いわば‘’聖域‘’だったのでしょう。失敗したものは見てみぬフリで手をつけないまま、似合うものを求めて、ボーダーの山ができてしまったのでした。


今回は、近くのSecond Street さんに持ち込みました。
名品のオーチバル、セントジェームスはそれぞれ700円、それ以外のものは、ユニクロから西武のプライベートブランドのものまで、一律に10円というかなり差のある査定でした。
ほかに、今回やせたために、はけなくなったジーンズを3本。こちらもG-star-lowは700円、Edwinののびのびジーンズは10円でした。
ニューバランスのスニーカーの未使用品300円を含めて、4, 650円の査定額は、高いのか、安いのか…自分では、えっ、こんなに⁉でしたが、値段ではありませんね。

お店においてもらえれば、また、どこかのボーダー好きさんが、着てくれるかもしれません。


少数精鋭となったマイボーダー。
来年の春まで、一旦お別れです。