模様替えの楽しみ~理想のお部屋📚
こんにちは☀
乳がんの術後で、自宅静養中のスマイリーです☺
連休明けに、左乳がんの摘出と同じく左わきのリンパ節郭清の手術を受け、9日間の入院で自宅に戻って来ました。
1週間後の通院の日までは治療も投薬もないため時間だけはたっぷりあるのですが、そろそろ物心がついてきて、最初はぐんぐん回復しているかに思えた胸の傷の痛みも、わきと腕のしびれも、退院したからといってすぐに消える訳でもなく、これからしばらくは、しんどくてもつらくても、辛抱強くつきあっていかなければならないということに気づいてしまったスマイリーです☺
今は、自分の部屋が病室です。
それでもお気に入りの自分のベッドで二晩過ごし、久し振りに自分の部屋を見回してみて、今むくむくと沸き上がってきているのが…模様替えしたい‼ という思いです。
試験前に、勉強しなければならないときに限って、部屋の片づけをしたくなる。あるいは、本を読みたくなる。よく聞く話ですが、人間の心理として、やはりそういうことはあるようです。
自分も、今、こうやって手も使えない、動けもしない時に限って、部屋の模様替えがしたくなる…これは、すぐにはできないからこその妄想かもしれませんが、考えるのは自由。
実際に着手するのは動けるようになってからの未来の自分に期待するとして、今は頭の中で家具を入れ替えて、理想のお部屋をイメージしてみたいと思います。
図書館みたいな部屋に住みたい‼
本好きのスマイリーにとって、図書館みたいな部屋に住む、或いは、そのものずばり、図書館に住むというのはまさに夢です。
オードリーヘップバーンの映画『マイ・フェア・レディ』の教授のお宅のように、階段を上がった先の廊下一面が書棚で埋めつくされていたらどんなに素敵でしょうか。
ですから今の部屋に入った時も、家具のレイアウトは、まず本棚の位置を決める所から始めました。
今、入り口側の、窓のない方の壁には、背の高い3本の本棚が並んでいます。
部屋の内装の相談をしている時に、壁紙の腰の高さにぐるりと、ボーダーを貼ってほしいとお願いすると、当時の帳場さんに、「でも、ここ全部、本棚で隠れるんですよね⁉」と言われてしまいました。ハイ、そうです。お見通し。
ボーダーどころか、壁紙もいらないくらいの状態で、3本の書棚が壁をおおっています。
それでも足りずに、部屋の中央には間仕切りのように、少し背の低い、横長のオープン棚が置いてあります。
これは私の部屋では唯一のアメリカ製、しかもミッセン(=ミッド・センチュリー)と言われる、アンティークではないけれど新しくもないレトロなもので、他のどの家具の雰囲気にも合わないのにあまりに好みだったため部屋に迎え入れてしまい、結果、何かの隣に置くこともできず、部屋のど真ん中で異彩を放っているのです。
反対側の壁は作りつけのクローゼットと窓のあるちょっとした棚なので、こちら側には本棚を置くことはできません。
今回の模様替えの発想は、この3本並べてある書棚のうちの一つを外して、そこにライティング・ビューローを入れたいな、というイメージから始まりました。
というのも、3つの書棚がそそりたつ壁はやはり圧迫感があり、最初は同じ高さの書棚を3本並べることで図書館の雰囲気に近づいたと喜んでいたのですが、一番右側の1本を外して、代わりに幅は同じでも背の低いビューローを置くことで、若干上部に空間ができ、部屋の角の壁も見えて、‘’抜け感‘’が生まれるのではないかと考えたからです。
もう一つの理由は、この3本のうち右の1本だけが明るくナチュラルな茶色で、残りの2本は和モダンとでもいうべき、畳の部屋にも合いそうな赤茶色、高さを揃えて3本並べてはいるものの、やや醸し出す趣が違うのが気になりだしたからでした。
実は、入れ替えて隣に置こうとしているビューローは、書棚の一つと同じメーカーの北民(ほくみん)ー北海道民芸家具のもの。家具は一点一点、バラバラに揃えてきた私のコレクションの中では珍しく、書棚とビューローをシリーズで入れた、お揃いの家具なのです。
残念ながら北民はなくなってしまいましたが、いまだに人気と評価の高い、たたずまいの美しい家具なのです。
本来、この二点の組み合わせだけで書斎風な雰囲気にすることができるはずなのですが、3本の本棚を並べることを優先したために、お揃いのビューローの行き場がなくなってしまい、大きな窓の前をふさいでいるのでした。
大窓の前のビューローが移動できれば、お気に入りのカーテンの前に小さな三角テーブルを置いて両側にピアノ椅子を配し、窓辺にささやかな喫茶コーナーを作りたいと思います。
ピアノ椅子というのは、文字通り昔の学校で使っていたピアノの椅子を塗装し直したもので、市内の家具やさんで手に入れました。
私を椅子好きにした、コレクションの第1号です。
ビューローを開いてデスクとして使う時には、このピアノ椅子を兼用します。
閉じている時はすっきり、開けばライティングデスクと、ビューローというのは本当に素敵な家具なのです。
3本のうち、外した書棚はどうしましょうか。
家具好き・アンティーク好きが高じて、この部屋は床面積に対して家具の占める割合が高く、もしかすると本当は、大型家具が一つから二つは多いのかもしれません。それでこの書棚の行き先にも頭を悩ませていたのですが、そこは捨てない生活。大窓と大窓の間にある支柱に沿わせて、窓際の壁の真ん中に置いてはどうかと考えました。ここなら、明るいブラウンの棚は、木製のカーテンレールの色ともマッチします。
壁の中央に、1本だけのキャビネット。
独立した使い方もできそうです。
今度は本棚ではなく雑貨や文房具など、こまごました物を入れる棚として使おうかとも考えました。
ハイジがおじいさんの山小屋で、ここに持ち物を入れなさい、と見せてもらった棚のように、です。
着替えと、食器が少し。
確か、そんな感じだったと思います。棚に入れるほどの持ち物もなくそして、干し草に白いシーツをかけて眠るシンプルな生活に、なぜかうらやましさを感じたのも本当です。
飾り棚にしようか。
いや、これはもう、本棚になったんだっけ、私は思い出しました。
こちらは家具のまちで有名な旭川家具のもので、デザインも気に入って買った私の最初の本棚です。それで、その後に追加した北民家具と色が合わないんですね。
中開きのガラスの扉がついていて、値段札には確かに本棚と記されていたのに、届いた日に『赤い鳥』という昔の児童雑誌の復刻全集を並べたら、なんと、棚板がたわんでしまったのです。
当時、木工を専門にしていた父に見てもらった所、棚板は純粋な木(もく)ではなく、木のくずをボンドで固めた合板でした。
造り元さんにも聞いてはみたのですが、飾り棚のようなもので、びっしり本を入れる使い方は想定していないと。
がっかりする私に父が、厚く、しっかりした木で、棚板を作ってくれたのでした。
ちょっと、そんなことも、思い出してしまいました。
このように、本棚を中心に考えてきた私の部屋は、圧倒的に他の種類の収納が足りていません。いえ、本棚ばかりの部屋なのに、本さえも収まりきらず、地震が来たらお姉ちゃんは本に埋もれて死ぬねと家族に言われていた時もあったのです。
ちょうど、甲状腺の病気がわからずにいて、ものごとを後回しにしていた頃かもしれません。本は時々ベッドサイドで高く積み上がり、そして時々崩れては私を驚かせました。
本だけでなく、他のものも、入っては来るけど出ていかず、流れが悪くなっていきました。
妄想でも考え方の癖というのは出るもので、窓の下にくっつけているベッドを動かして、その壁に収納を増やそうかとも考えました。
ベッドを壁から離して部屋の真ん中に持ってくれば、チェストが二つは置けるはず。
ですが、どんな片づけ整理本にも、収納を増やしてはいけない!と必ず書いてありますし、何より、買わない・捨てない生活をめざしていくと決めたのです。
今回は、動けない身での妄想でしたが、やっぱり家具を動かす前に、もう少し、ものを減らさなければならないようです。
先日、サイズが微妙なボーダーの服を幾分か手放した所ですが、まだまだ、そういうものがありそうです。
そしてただ手放すのではなく、リサイクルして原料に戻すのでもなく、形あるものは形あるまま、使えるものは使えるまま、できるだけリユースに繋げたいのです。
改めて、自分が使えないもののお嫁入り先を、丁寧に探さなければと思いました。
そして、図書館みたいな部屋に住みたい、というあこがれはあこがれとして、これからはベッドをメインにして、眠ること・休むことを優先した部屋づくりにシフトしていかなければならない時なのかもしれないと、静かに感じたスマイリーなのでした。