乳がんと闘うsmileyの買わない・捨てないお片づけ生活

令和元年、消費税も上がるというのに…あるものを使わなきゃもったいない‼ 乳がんと闘うスマイリーが、病気を機に、買わない・捨てないをポリシーに使いきる暮らしで体と心のデトックスをめざす、お片づけブログ☺ 

乳がんの抗がん剤について☀

こんにちは☀



乳がんの手術を終え、ただいま抗がん剤治療中のスマイリーです☺



先週水曜日に1回目の投与があり、早くも1週間が過ぎようとしています。

色々記事にしたい内容もあったのですが、やはり体がこわく、なかなかブログに戻って来ることができませんでした。



5年前にも、子宮がんに対する抗がん剤治療を受けているスマイリーです☺


その時の経験が多少は活かせるものと思っていましたが、前はこんなにきつかったかな⁉と思ったり、そもそもやり方が違ったりして、思ったより大変かも、というのがこの1週間の感想です。


ようやく少し落ち着いて来たので、これから少しずつブログも再開していきたいと思います。




そんな訳で、まずは今回の乳がん抗がん剤について、説明をもとに概要をまとめてみたいと思います。



以前、確定診断の際に、抗がん剤治療の大まかな流れを示されていましたが、それによると今回は、



乳がん術後補助化学療法(FEC +DTX )


という治療になります。


乳がんの治療においては、外科的療法(手術)、化学療法(薬物療法抗がん剤など)、放射線治療を組み合わせて行うことが有効であるとされています。そして、ひとくくりに乳がんということではなく、そのサブタイプによって、どのような治療を選択するのが最善かという方法論が、標準治療として確立しています。


抗がん剤については特に、腫瘍が大きい人、リンパ節転移のある人、ホルモン非依存性の人には、手術の前に抗がん剤を行う、術前化学療法を勧められることが多いようです。


私の場合は先に手術をしましたが、リンパ節転移があったことで、今回、抗がん剤の適用となりました。


手術は、がんに対しての局所的・可視的な治療です。

今、目に見えている、形あるがんを取り除くための手術と比べ、抗がん剤は、全身の、まだ目に見えない微細ながんをターゲットにした治療と言えます。


私自身、リンパ節にがんが転移していたと知って、この目には見えないけれどいるかもしれないがん細胞への対策として、抗がん剤治療を選びました。



今回は、2種類の違うアプローチを組み合わせたFEC +DTX療法となります。


①FEC 療法

・F~フルオロウラシル
・E~エピルビシン
・C~サイクロフォスファミド

この3剤を点滴注射します。

3週間毎に、4コース行います。



②DTX (ドセタキセル)

キセル系の薬剤、ドセタキセルを点滴注射します。

同様に、3週間毎に、4コース行います。


ということで、24週間、約半年の抗がん剤治療のスケジュールとなりました。



副作用についての説明もありました。

吐き気と嘔吐、脱毛、白血球の減少などの他、今回は口内炎や手足の爪の脱落についてもお話があり、口内炎については、投与前に口腔外科でチェックとケアをしてもらうこと、爪の保護については、自分で保冷剤などを用意して冷やすことで対策するようにとのことでした。



また、抗がん剤治療の費用についても説明がありました。

1回の投与につき、二、三万円とのこと。
また、吐き気止めなど副作用のための外用薬が約一万円。
これが8クール分になります。


大変ざっくりとした金額ですが、やはり、治療を始めるにあたって費用の心づもりができるのは助かります。


ついでに、放射線の金額が1回五千円であると聞き、あっ、抗がん剤よりずいぶん安いんだな、と思ったのも束の間、週5日のサイクルで5週間から6週間の予定なので、回数から考えるとそれなりの額にはなりそうです。


がんの治療が高額だと言われる所以ですね。



さて今回、抗がん剤治療についてのお話の中で一番驚いたのは、入院やお泊まりでの投与ではなく、当日通院して血液検査を受け、投与可能な白血球数(免疫)があれば点滴をして、そのまま帰って来るという‘’日帰り‘’での抗がん剤投与スタイルだということでした。


子宮がんの抗がん剤の時は、投与の前日に入院して血液検査を行い、次の日に抗がん剤の投与、その日帰ることもできなくはないが、体調管理のためもう一泊して次の日退院、というスケジュールだったからです。


今は、そのように抗がん剤を受ける人を入院させられるだけの病床数が足りないとのこと。これは、この地域の大学病院だけのことではなく、全国的に、今は、抗がん剤は通院で受けるもののようです。


今後は、大学病院内の『外来化学療法センター』という所に通うことになります。


前の抗がん剤から5年、色々変わった点もあるとは思いますが、やはり、がんの裾野が広がっていることを感じます。
また、抗がん剤の進化や投与技術の進化もあるのでしょう。


因みに、前回子宮がんで投与したシスプラチンという、白金系の薬剤は、やはり入院して病院の管理下で受ける必要があるようです。やはり薬剤にもよるのですね。


通院で抗がん剤が投与できるメリットとしては、やはり病院に縛られる時間が少なくなることで、生活の質、と言いますか、自由度が上がるということが挙げられると思います。


ただ、体調の管理や副作用への対処などを、自分で行わなければならないということでもあります。


そのため、抗がん剤中の自宅療養での相談窓口として、点滴を受ける『外来化学療法センター』がいつでも電話を受けてサポートしてくれるシステムになっているとのことでした。


どんな些細なことでも良いので、わからないことがあったら連絡下さいね、ということで、抗がん剤のレクチャーは終わりました。




自分の感想としては、前回、子宮がんで抗がん剤を受けた時に比べ、様々なことが格段に改良され進歩しており、一つ一つの説明やその根拠もより明確になっているということでした。


抗がん剤はある意味で、体には‘’毒‘’であることは間違いありません。

抗がん剤を受けようか迷っている方、抗がん剤だけは嫌だと思っている方もいると思います。

かつての自分がそうでしたから。


ですが、一方で、現在の化学療法は、がんの種別・タイプごとに最適な薬剤や回数がきちんと確立されており、副作用とその対策を含め、実績とエビデンス[科学的根拠]のある治療として、充分信頼できるものになっているとも感じました。



今回は、抗がん剤治療の見通しと全般的な説明をまとめてみました。



投与当日の様子や、実際に投与してからの副作用の状態については、また改めてお届けしたいと思います。