乳がんと闘うsmileyの買わない・捨てないお片づけ生活

令和元年、消費税も上がるというのに…あるものを使わなきゃもったいない‼ 乳がんと闘うスマイリーが、病気を機に、買わない・捨てないをポリシーに使いきる暮らしで体と心のデトックスをめざす、お片づけブログ☺ 

抗がん剤4回目~☀

こんにちは☀


春に乳がんが見つかり、ただいま抗がん剤治療中のスマイリーです☺


先々週の水曜日に、4回目の抗がん剤投与に行ってきました。



今ではもう、体の辛さもとれ、副作用も落ち着いていますが、実は今回はやる前から、自分が抗がん剤に反応してしまったのでした。



今回は、全8回の抗がん剤投与の4回目で、これが終われば半分終了、そして、薬剤も前半のFEC 療法はこれが最後というタイミングでした。

あのアセロラドリンクを思わせる赤い抗がん剤のエピルビシンもとお別れし、後半4回は、違う薬剤に替わるのです。



投与前日は、このところ恒例の眠剤を飲んでぐっすり眠り、当日はやはり弟に病院まで送ってもらいました。

弟は地元開催のイベントの準備で眠る間もないほどのスケジュールなのですが、こちらの送迎を優先してくれています。



さて、最初の血液検査では、またまた手こずりましたが結果を見れば、免疫がきちんと戻っているとのことで、この日も無事、抗がん剤を受けられることになりました。


お約束の口腔外科での口内チェックも、先生に診ていただきましたが今回はOKということで特に処置もなく、そのままやる気満々で、外来化学療法センターに着いたスマイリーでした。


それでも、11時を回っていたでしょうか。

前回は10時半に着いたのでまっすぐ入ったのですが、なんとベッドが決まってから投与開始までに30分以上も待たされ、いよいよ始まるという時には、やっぱり何か食べてくれば良かった…、という時間。

買いに出ても良いですかと相談すると、それはダメで、なんと看護師さんにLAWSONでシャキシャキレタスのサンドイッチを買ってきていただくということがありました。

忙しい中、本当にすみませんでした&ありがとうございました。



前回そんなことがあったので、今回は、先に腹ごしらえをすべく、お昼食べてきて良いですか?と聞くと、センターの方でも、今は満席で、空くまで今から一時間以上はかかるとのこと。


そこで、受付だけしてお昼を食べてこようと大学病院の食堂に行く途中、一時間あるなら、ここを出て近くのイタリアンに行けるのでは?という考えが浮かび、珍しく外に出て、信号を渡り、薬局の角を曲がって、お目当てのお店へ。


私は本当は、カルボナーラが好きなのですが、抗がん剤を打つと途端に胃が働かなくなるため、今食べるにはちょっと重いかなぁ、とトマトソースのパスタにして、あとは、明日からまた、ほとんど食べられなくなる!という思いもあって、チキンのグリルもついているセットを頼みました。


抗がん剤をしてくると、その後本当に好きなものでも食べられなくなるので、ちょっと食い意地が張っていたようです。



正午前のお店は最初私しかいなく、奥まった席に陣取った後は、被っていたケア帽子を外してリラックスしていました。


髪がほとんどないので、びっくりさせてはいけないと、新しいお客さんが来た時には、メニューを見るふりをして目の前にかざし、頭を隠していましたが、席に着くのを見届けてメニューをおろしてみると何気に向こうの方を向いてくれていたりして、あっ、バレてる、と思う反面、気遣いを感じました。


トマトソースのパスタは爽やかで、チキンのグリルも平らげて、おなかはいっぱいになりましたが、ああ、美味しかった!とまでは思えず、やっぱりカルボナーラにすれば良かったかな~などと、気持ち的には、少し物足りなさを感じたランチになってしまったのでした。


それでもほぼ一時間で昼食を終え、とにかく腹ごしらえはできたし、と思いながら病院の敷地に入った頃、看護師長さんからお電話で、ちょうどベッドが空きましたよ~とわざわざお知らせをいただき、今、着きます、と言いながら待ち時間ゼロで抗がん剤用のベッドにたどり着いたのでした。




そこから、ほんの10分程度の間に、自分に何が起きたのか…、お変わりないですか、という看護師さんの挨拶がわりの声がけに、今、ちょっと気持ちワルイです、と言って涙目になっている自分がいました。



即座にビニール袋が用意され、(看護師さんは魔法のように手元からそれを出し、使いやすいように袋の口を広げて折り返して、手渡してくれました、)安心のために受け取りはしましたが、それでも自分ではそこまでではない、本当に吐いたりはしないと思っていたのに、結局あっさりとランチのトマトパスタとチキンのグリルをふいにしてしまったのでした。


引き金はあったと思います。

‘’お薬の準備の間に、次からの抗がん剤のご説明をさせていただきますね~‘’という言葉に、ああ、聞きたくない、と思い、今ちょっと気持ち悪くて…、と言ったのですが、時間もここしかないのでしょう、じゃあ概要だけにしますね~と結局始まってしまい、次回からのお薬は、倦怠感は強いけど、吐き気は今の薬に比べて弱いこと、などを説明され、なぜかその吐き気が強くないことを何度も強調された辺りで、とうとうビニール袋の出番が来てしまったのでした。



以前、子宮がんの抗がん剤を受けていた時にも、大学病院に着いて、当時は入院しての投与だったためいつもの病室に案内されて自分のベッドについた途端、吐き気に襲われる、といったことがありました。


抗がん剤でというより、条件反射的なものだと思うんですよね、という私に、薬剤師さんが、よくぞ言ってくれました!と、神経の方に効く吐き気止めを処方してくれました。


これは予期性悪心・嘔吐などと言われるもので、抗がん剤を体に入れている訳ではないのに、気持ち悪くなったらどうしよう、とか、また吐いてしまうかも、などという不安から来る悪心で、普通の吐き気止めでは対処できないのだそうです。

代わりに、‘’頭の神経に効く‘’抗不安薬の処方となります。


似たような症状に思い当たる方は、一度、相談されることをおすすめします。


そんな経験をしていて、気持ちから来る吐き気もあることを知ってはいたはずなのですが、この時の自分は、自分がそこまで抗がん剤に嫌悪感や拒否反応を持っているとも思わず、むしろ‘’前向きに‘’、‘’やる気満々で‘’治療に向き合っているつもりでいたのでした。



人間の体と心は、密接に繋がっていますね。


そして、心の声を無視すれば、体に出る。

体の声を聞かないと、心の方がだめになる。



どうも私は、気持ちに蓋をしてしまうタイプのようです。



自分で受けると決めた抗がん剤、黙って男らしく耐えるつもりでいましたが、やっぱり吐き気や嘔吐は辛いし、味覚も変わってしまって何を食べても美味しく感じられず、おなかは空いているのに何も食べたくないという情けなさ、そして何より、気力や根気を根こそぎ奪う、ズドンと堕ちる全身の倦怠感…。


前向きになれよう筈もないのに、大丈夫大丈夫と、逆にそれが自分を追いつめていたのかもしれません。



昨日、テレビで白血病と闘う大学生のドキュメンタリーを見たのですが、彼は自分のブログに、‘’ガンになって、良かった‘’、と書き、励ましや応援もたくさんもらったものの、
‘’良い訳ない‘’、‘’強がるな‘’、などとより多くの批判にさらされ、自身、再発の危機が起きて、最後の手段として医者から示された命の危険もある難しい手術を選択するにあたって、これで拒否反応が起きて命を失っても、ガンになって良かった、とまだ、言えるのか、と自問している様子が描かれていました。


彼の置かれた、今、まさに命と向き合わなければならない切羽詰まった状況と、今の私のある意味‘’安定した‘’病状や治療内容では、精神的にも肉体的にもあまりに違いすぎ、彼の気持ちがわかるなどとは決して言えません。


ですが、ガンになったという現実からは逃れられない中で、自分が病気になったことにも何か意味があると思いたい、そして、辛い経験だからこそ、そこから何かつかみたい、成長の糧になっていると思いたい、という気持ちはあると思います。 


そして、病気や治療に負けない、強い自分でありたいと。



理想だと思います。



でも、気になることや不安を押し隠し、本当は辛い自分の気持ちに蓋をして表向きだけ前向きさを装っていても、それは本当の強さでもなければ、現状を受けとめていることにもならないのですね。



この原稿を書こうにも、冒頭のリードの段階で、昨日行ってきました、と書いたのに続きが書けず、昨日が一昨日になり、1週間前になり、それでも書けなかったというのは、私の抗がん剤への拒否反応も、相当強いところまで来ているようです。



書けるようになったら書こう、書けなければ書けないで仕方ない、そう思って放置していました。


抗がん剤も、いつか、本当にイヤになって、受けられなくなる時があるかもしれない。


それはそれで、仕方ない、そう思っています。


そんな時は1回、パスだ。


それを許せる自分になりたいと思います。



とりあえず今回は、次回の抗がん剤に向けて予期不安をなくすためのお薬を2日前から飲むようにと処方されて帰ってきたスマイリーでした。



3週間に1回の抗がん剤投与を全8回という長丁場のプロセスで、途中、ポート埋め込みとその副産物の肺気胸の手術で更に3週間の遅れもある中、どうにかこうにか、まるいピザの半分までは平らげました。



今はここまでこれたことに感謝しつつ、一旦自分の気持ちを見つめ直す時なのかもしれません。



何とか最後まで書くことができました。

軽い悪心をおぼえつつ。