乳がんと闘うsmileyの買わない・捨てないお片づけ生活

令和元年、消費税も上がるというのに…あるものを使わなきゃもったいない‼ 乳がんと闘うスマイリーが、病気を機に、買わない・捨てないをポリシーに使いきる暮らしで体と心のデトックスをめざす、お片づけブログ☺ 

乳がんの手術~退院の準備☀

こんにちは☀

乳がんで、もうすぐ手術のスマイリーです☺

連休明けに、左の乳がんの切除手術を受けることになりました。
4月中は、平成最後とばかり、友達と温泉に行ったり珍しくリアル店舗で買いものをしたり、手術前の連休を有意義に過ごしたスマイリーですが、5月になり令和を迎え、そろそろ入院の準備をしないと…と、入院のしおりを見たり病院生活を想像したりしながら、入院の準備を進めています。

と、大切なことに気づきました。
退院の準備こそ必要だと。

まだ入院も手術もしていないのに、退院の準備とはこれ如何に⁉

今回の手術は、左側乳房のがんの部分切除で、全摘ではなく、温存手術という術式になります。
悪性度の低い、ルミナールA型というタイプのがんであることもわかっていて、また、前回の子宮がんからの転移ではなく、原発乳がんだったことも幸いでした。

ただ、最初のMRI画像の診断の時点で、わきにも腫瘍が写っており、切ってみないとわからないが、と言いながらも、お医者様の見立てでは、わきのリンパ節への転移があるだろうとのことでした。
切ってみないとわからない、というのは、センチネル- リンパ節生検という、リンパ節を少し切ってみて、そこにがんが来ているかどうかをみる検査をするということでしょう。

手術は大学病院の乳腺外科で行うのですが、このセンチネル - リンパ節生検は、術中迅速病理診断とも言われ、手術中に行われるものです。
手術中、がんがたどり着く最初のリンパ節を切り取ってその場で病理検査に出し、がんの有無や個数を即判定し、その後の術式や切除範囲に反映するのです。

前回の子宮がんでは、手術前には子宮のみ全摘し、卵巣は残す方針で手術に臨みましたが、手術中のこのセンチネル - リンパ節生検の結果、リンパ節への転移があることがわかり、急きょ、卵巣も併せて取ることになったのでした。
もちろん本人は全身麻酔でお休み中⁉なので、外で待機している家族に説明があり、行われたようです。

乳がんの場合、センチネル - リンパ節生検で転移があれば、それはわきの下のリンパ節を郭清(かくせい - 全部切り取ってきれいにすること)を意味します。
そして、わきのリンパ節郭清をすると、術後、なかなか腕が上がらなくなるらしく、毎日のリハビリが欠かせないという情報もありました。
入院して手術したら、もう、同じ体では帰って来れないのです。

そこで、『前開き』です。
最近の私のキーワードは、『前開き』なのです。

手術のための入院は、1週間。術後は5日といったところでしょうか。
退院までに、リハビリでどのくらい腕の動きが回復するのかわかりませんが、先輩方の体験談などから察するに、かぶり式の服を着たり脱いだりという動きはできないと思った方が良いようです。

がんの方のための生活用品や無農薬のにんじんジュースの通信販売‘’Can Life ‘’を主宰している長坂さんは、ご自身が乳がんで手術した時の経験をもとに、こんなものがあったらいいな~💟という患者目線で商品を開発、販売しているそうです。
余談ですが、彼女の闘病ブログは傷口まで公開のリアルなもので、乳がんと宣告された身には、大変参考になり、また勇気づけられるものでした。表現の形は違えど、今回自分がこうしてブログを始められたのも、この方の影響が大きいのではないかと思っています。

そんな長坂さんの作った乳がんの術後ケア用下着が、『前開きブラジャー』です。

私は母も乳がんで全摘しているので、大手メーカーのワコールにもリマンマという乳がんケア下着の専門ブランドがあり、同じような前開きブラジャーがあるということも知っていましたが、この長坂さんの下着は、腋の傷に障らないようにくりを大きく(20cm と図解がありました)とったり、また、術後の放射線治療で体に引かれる目印のマーカーの色が移っても目立たないように、色の濃いバリエーションが用意されていたりと、さすが経験者の知恵と優しさの詰まった物づくりに、迷わずこちらで墨色の下着を求めさせていただきました(放射線治療の方にオススメされている色です)。


そこで、『前開き』です。
何がなんでも、とにかく今は『前開き』なのです。

実は、連休中に友達と温泉に行く際に、この腕が上がらなくなるかもしれないという話をして、旅行のついでに前開きの服を買いに行きたい、或いは誰か、お下がりありませんか~⁉と声をかけた所、わざわざ前開きのブラウスを買ってきてくれた友達がいました。
きれいな薄紫の麻のブラウスは、ふだんなら自分では決して選ばない色でしたが、なぜかその優しい色に惹かれ、ありがたく頂戴し、さらに、そのブラウスに合いそうなミルク色の地に花柄ロングの、これまたふだんなら絶対着ないような色・柄・形の羽織ワンピースまで買ってしまったスマイリーです。

カラーセラピーもできるその友人曰く、「癒されたいのかも」。
やはり、いくら強がっていても、笑顔でと思っていても、再びがんが出てきた衝撃に、気持ちが弱っているのかもしれません。

有り余る服を持っているスマイリーですが、この贈り物は、素直に本当に嬉しかった。

そして、自分で買ったこのワンピースを最後に、令和では買わない生活にチャレンジしようと決めたスマイリーなのでした。