乳がんと闘うsmileyの買わない・捨てないお片づけ生活

令和元年、消費税も上がるというのに…あるものを使わなきゃもったいない‼ 乳がんと闘うスマイリーが、病気を機に、買わない・捨てないをポリシーに使いきる暮らしで体と心のデトックスをめざす、お片づけブログ☺ 

おっぱいありました☀

こんにちは☀

乳がんで一昨日手術した、スマイリーです☺


連休明けに入院して次の日が手術、というスケジュールの中で、入院初日の主治医との最終カンファレンスで、温存手術を予定しているが状態によっては全摘もあり得る、という乳がん手術としては普通の話をされたのを、なぜか客観的に受けとめられず、もしかして自分で思っているよりも悪いんだろうか、と、悪い方に悪い方に考えてその晩、ひどく取り乱してしまったスマイリーです。

安心して下さい。一昨日、無事手術を終えることができました。

応援いただいた皆さま、本当にありがとうございました☀



昨日は本来なら一日中ベッド上で安静の所を、体の調子もよく、看護師さんの許可が出たので、自分で顔を洗ったりおやつの時分には同じフロアの巡回LAWSONに行ったりと動き回る元気もあったスマイリーです。

そんな折、自宅からの着信があり、電話ステーションから折り返してみると、なんと家族の方が朝からダウンして、この時間になったけど今日はやっぱり行けそうにないからごめんねとの話。いやいや今日は一日寝てるから大丈夫だよ気にしないでと言いながら、家族の心労を思いました。


家族は第二の患者、という言葉があります。
癌では特にそうだと思います。

父をすい臓がんで亡くした時には既に私の子宮がんが見つかっており、やっと5年、少し元気になってきたと思った矢先の今回の乳がん発覚でした。
手術の日も、私以上に気を張っていたのでしょう。そして無事終わった途端、これまでの疲れが出たのかもしれません。
家族には、一番心配かけてて本当に申し訳ない、謝ったって足りないよねといつも心で懺悔のスマイリーです💧


と、ふと母が、電話口で、あっそれで昨日の手術の時の先生のお話ね、と言いかけました。

手術の時の話をしようとしている‼

心の中で警鐘が鳴って、あっ、その話はまた後でね、と言って私は電話を切ってしまいました。


前回の子宮がんの時、術後かなり経ってから、回診の主治医にそういえば手術の結果って、どうだったんですか?と何気なく聞くと、実はリンパ節にも少し入っていたのでその場で決めて卵巣も取らせてもらいました、抗がん剤治療も必要になると思います。ご家族からは聞いてませんか、とのお話で、倒れそうになったことがあるのです。
手術の傷がだいぶ癒え、気分的にも落ちついた頃だったのでまだしも、術後すぐに聞いていたら耐えられなかったのではないかと思います。
事実、その後私はふさぎこんでしまい、大部屋のみんなの明るさが疎ましく思えて、弟の仕事を口実に個室に移りました。


まだ、聞きたくない。

手術は上手くいった、今はそれだけでいいじゃない。


昨日はそんな気持ちだったスマイリーですが、今日の朝、ご飯を食べているときにふと、自分の胸元の病衣をめくってみました。
薄いベージュの片胸帯(かたきょうたい- 胸部術後の胸を保護する下着のようなもの)が見えます。真ん中を引っ張ると、胸の谷間がありました。ほっ。指を左側にずらしてみると、少しへしゃげてはいますが、いつものかわいいおっぱいがありました。ほっ。傷はどこにも見えません。上からのぞいているだけなので、もしかすると、下の方なのかもしれません。

食事中に何をしているのか、と再び箸を持ちなおしながら、ふ~ん、おっぱいあったんだ。結構大丈夫じゃん。ほっとした気持ちを言葉にすると、そんな感じでした。


遡ること3時間。
明け方5時、夜勤の看護師さんに起こされました。毎日の起床時刻は6時ですが、今日はその前に、傷口にあてているガーゼを取り、朝の回診で先生に診てもらうのです。

乳腺科の朝の回診はどこよりも早いのはこの大学病院では有名で、前回入院した時にも、先生がみえる前に早く顔を洗わなきゃ、と起床後すぐに洗面に立つ乳がん患者さんを大変だな~と思って見ていました。
婦人科の回診はほぼ10時でお寝坊し放題でしたが、乳腺科では7時には病棟回診が始まっていました。

当直の看護師さんは、この早朝の回診に間に合うよう、そして忙しい起床時間と面倒な処置が重ならないよう、明け方5時から起こしてくれたのです。
そして、ガーゼを取ってもらったことで、私もちらっと自分の胸をのぞいてみることができたのでした。


傷を見るチャンスは、思いのほか早くやって来ました。
まだお風呂やシャワーには入れないので、日勤の看護師さんが体を拭いてくれるというのです。ですが、昨日の看護師さんとも同じ約束をしたのに昨日はなく、今日もお昼に話したけれど忘れられてしまったかな、と思っていたら、紙のおしぼりみたいなものを手にした看護師さんが現れました。


傷は、胸の中心部からわきに向かって、きれいに一直線にのびていました。
手術後から看護師さんに診てもらうたびに、「傷はきれいですね~」と言われる訳がわかりました。思っていたような、皮がはがされて中が見えているような状態ではなく、切り口から癌だけを取り出して、きれいに閉じてくれてありました。


母は、そのことを告げようとしてくれていたのかもしれません。

入院の日の前の晩、今日一緒にお風呂に入れば良かったね、切ったらどんな風になるの、見せてもらいたかったんだ、と言うと、普段つけている人工のシリコンパッドを外して、全摘の胸を見せてくれました。ちょっとえぐれた形でしたが、傷も見えず、皮できれいに包まれた、美しい胸でした。
この左胸は、長く乳離れせず、歯が生えてもまだおっぱいを吸っていた私が噛みきってしまい、それで断乳したために母は乳がんになったのではと、私が密かに悩んだ胸でした。
乳がんの遺伝子を伝えてしまったと、今は母が苦しんでいるのかもしれません。


寝る前に、ちょっと電話してきます。