乳がんと闘うsmileyの買わない・捨てないお片づけ生活

令和元年、消費税も上がるというのに…あるものを使わなきゃもったいない‼ 乳がんと闘うスマイリーが、病気を機に、買わない・捨てないをポリシーに使いきる暮らしで体と心のデトックスをめざす、お片づけブログ☺ 

捨てないということ♻

こんにちは☀


乳がんの術後で、自宅静養中のスマイリーです☺



術後の病理診断の結果、リンパ節にがんが入っていたことから、来週から抗がん剤をすることになりました。

3週間毎に合計8回投与する予定で、その後に放射線治療を5週間から6週間するので、どうやら長丁場になりそうです。


そこで、その間、がんと向き合い闘いながらもそれだけに囚われることなく、これまでしたくてもできなかったことに挑戦し、より良い生活を送るきっかけにしたいと思っています。

具体的にはそれは、今持っている一つひとつのものを吟味し、使えるものは使いきり、自分で使えないものは、使ってくれる人を探してお嫁入りさせながら、今の生活をすっきり整えたいという希望なのです。



さて、昨日の朝は、目覚めると『衣類 寄付』で検索したページを開いたまま、スマホを握って寝ている自分がいました。


たぶん、前回の記事『クローゼット整理~冬コート編』に夜中にいただいたコメント「アイテムそのものを寄付、または換金して相当額を寄付、という選択はいかが?」というのを見て、そこからの『衣類 寄付』で検索中に眠ってしまったものと思われます。


最初、そのコメントを見た時の正直な気持ちは、いやいや、売れるんならおこづかいにしたいよなあ、それにアイテムそのものを寄付って、寄付した物をそのまま使ってもらえる訳じゃないよね…寄付といって集めても、結局二束三文で売られちゃうか、下手したらリサイクルされちゃうでしょ…と言って誰かにあげたいと思っても、今は新品じゃなければお断りっていう時代だもんね…、というようなものでした。



というのも、忘れもしない2011年の3月11日の東日本大震災でのこと。

未曾有の出来事に、最初何をしたら良いのかわからずにいた私は、10日後にようやく我にかえると物資支援を始め、現地の要請に応じる中で新しいものばかりでなく自分の私物や服も送るようになっていました。


その当時はとにかく現地は物がなくて大変だという認識で、使っている物でも私より必要な人がいるならと思って送っていました。

買って送るにも限界があり、持っていなければ仕方ないですが手元にあれば、それこそテーラーさんが裁ちバサミがなくて仕事にならないと聞けば、買ってから出番のない裁ちバサミを自分の裁縫箱から出してハギレをつけて送ったりしていました。ミシン糸はミシン糸で別な方にもらわれていきました。


当時、自分では中古品や古着を押しつけているつもりはなかったものの、その後、時を経て色々なことが検証され、評価される中で、この時被災地が全国から集まった
‘’心ない‘’中古物資にどれだけ大変な思いをしたか、という話が長く語られるようになり、阪神淡路大震災での教訓がいかされていないとも言われ、その後の地震や水害などの災害時にも個人が物資を送ること自体が大変な迷惑行為という考え方が主流となり、心があるなら募金や義援金を、という論調の中で、最近は使用品の寄付という選択肢はもうないものと思っている自分がいました。



ここに、当時の支援物資のログと後になって気づいたことを書いたメモがあります。

3月20日から4月1日までのたった10日間ですが、思い出したついでに、震災当時の雰囲気の残る記録として抜粋してみたいと思います。

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⚪2011.3.20
 
救援物資送付開始。
難民を助ける会より救援物資募集アリ。
おばあちゃん用に買ってあったオムツを送る。

ライフリー・Lサイズ・26枚入(1袋)×2

東北関東大震災支援物資在中、と箱書きする。


〈7月28日追記〉

2011. 3.11の震災から、実に動き出しまでに10日を要している。
この間は、何をしていたのか。

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⚪2011.3.20

宮城県仙台市への個人物資搬入ルート発見。
創栄Group という栃木の会社が、物資を集め現地まで搬送してくれるとのこと。
ヤフオクで紙パンツを落札、社へ直送する。

使い捨て紙パンツ(エステ、マッサージ用)
10打入×5袋×6ケース×5箱


〈7月28日追記〉

震災後1番気になったのが下着であった。
奇しくも阪神大震災後の田中康夫氏と同じ行動になってしまったが、氏の気持ちが少しだけわかったような気がした。

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⚪2011.3.22

ウェット・ティッシュ 宛先:創栄Group
50枚入×25袋×10箱 


〈7月28日追記〉

ネットでの情報集めで、災害時現地で必要な物として、食料(みそ汁、缶詰め、カップ麺、非常用食品)、飲みもの(水)、防寒goods(毛布、カイロ、防寒具)、生活用品、手袋、マフラー、下着、ウェットティッシュ、生理用品、靴下、ひげそり、長靴、靴、水のいらないシャンプー、といった物資リストを入手。このあと、このリストを頼りに支援物資を探すようになった。
(中略)
この当時、中越地震の反省などから支援する物は新品を‼が常識とされていたが毛布だけは使用品可との記述があるのが興味深い。
衣類でさえも新品のみでは間に合わない、という状況が明らかになるのはもっと後のことである…。
(中略)
経験者作成のリストで、娯楽品(トランプ、オセロ、風船)もあがっている。そして、カセットコンロ、ガスボンベ。電池、携帯充電器、軍手、スコップ、作業用長靴。今見返しても、貴重なリストであった。

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⚪2011. 3.23

ツルハにて、ナプキン3箱入手に成功。次の日より個数制限が始まる。ぎりぎりのタイミングであった。

ナプキン計87pack. 宛先:創栄Group


〈8月9日追記〉

パンツの次になくて困る物、と思って買いに走ったが、一箱にも12袋程度しか入らずヤフオクでも数がそろわず、これだけ集めるので精一杯だった。次の日からは入手不可となり結局この1回だった。

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⚪2011.3.24

オモチャのヨシダにて風船入手。安い紙トランプ、ルービックキューブもあり、同梱。
トランプとルービックキューブは原価にて提供いただく。

タイガーゴム風船 100打入×40箱 
ルービックキューブ・ミニ 38個
紙トランプ 43個  クロネコヤマト持込


〈8月9日追記〉

このごろ、被災地への支援物資というと送料を無料にしてくれたり何らかの協力を申し出てくれるお店が多かった。こちらのヨシダさんも学校での買い物でも割引いてくれるお店だがオモチャを原価で出していただいた。感謝‼

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⚪2011.3.25

セブン・イレブン上西店より水4箱入手に成功。
急速な売り控えの中、顔のきくのを幸い店側と交渉。あっさり4箱を買うことができた。大型スーパーではペットボトルお一人様2本までなどという中、本当にラッキーだったと言える。

天然水500mlペットボトル24本入×2箱
いろはす(水)ペットボトル24本入×1箱
いろはす(みかん水)555ml 24本入×1箱

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⚪2011.3.26

アマゾンにてカップヌードル20箱確保。
計400食分を送る。送料無料。宛先:創栄Group


〈8月11日追記〉

この頃既にアマゾンでも購入制限が始まっており、数量を入れてもはじかれ決まった数をコンピュータが勝手に入力してくる状態だった。
(中略)
とにかくこの時期は個人での物資提供のルートはほとんどなく、この創栄さんに送るにしてもダンボール一箱全て同じものというのが前提であり数を揃えることが大事と思っていた。このスタイルはマッチングサイト発見まで続く…。

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⚪2011.3.27

め組Japan より、軍手の要請あり。
アマゾンより直送、送料無料。

アトムすべり止めつき軍手 240双入×1箱


〈8月11日追記〉

すべり止めのついた物にはしているが、後に岩手県建設業協会の方からの指摘で軍手の危険性を知り、以後は革手袋の支援に切り替えている。

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⚪2011.3.29

栃木市役所よりマスクなど衛生用品の募集あり。インフルエンザ用の買い置きマスク多数を送る。

マスク 100p入×45箱 
ティッシュ ウイルスブロック15箱fuwari5箱


〈8月12日追記〉

栃木市役所では県外からの物資送付に驚いた様子。後日丁重なお電話を戴く。自分の方としては、買い置きのマスクとティシューが片づき断捨離効果を実感。この時から、震災で必要とされる物を送る際に少しでも断捨離できればということを考えていたように思う。世論の大勢は、阪神大震災などの教訓として中古品は送らないようにという流れであり、震災の規模が大きく、新しい物のみではまかない切れない、中古でも、となるのはもっと後のことである。

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⚪2011.3.31

ユニセフより子ども向けの本の要請あり。
‘’ちっちゃな図書館プロジェクト‘’と名付けられている。絵本は既に必要数に達したとのことで、小高~中学生向け、また字のある児童書ということで、ほるぷのつばさコースのほとんどや、ムーミンなどを贈る。

児童書(新規購入なし)
ムーミン 1セット
指輪物語 1セット
かまし村シリーズ3冊
いわさきちひろ美術館シリーズ
ほるぷつばさコース
他スタルク、星の王子様 など3箱 
            宛先:ユニセフ

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⚪2011.4.1

め組Japan より救援物資要請あり。め組Japan は、拠点が石巻市に落ちつきそうとのこと。ガレキの撤去にあたっているが、片付けようにも道具がないとの緊急要請。アマゾンにて調達する。

角スコップ100本  宛先:創栄Group


〈8月18日追記〉
スコップ100本が揃ったこともあり、初の大型支援となる。

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ひょんなことから思い出してしまいましたが、この当時、震災支援をしたいという気持ちは本物だったと思うのですが、途中どこかで、自分の持っている物を役立ててもらえたら、という気持ちもなかったとは言えないようです。


この後も百単位での物資支援を続けながらも、より個人個人の要請や要望が細分化していき、マッチング・プラットフォームを通してつながった方にはその後も直接お話を聞いて必要な物を送っていましたが、お財布やかばん、イスやテーブル、洗濯機など要望があがる中で、お財布は必要数分買うことができてもかばんや小家具はそうもいかず、手持ちの物を伝えてそれでも良いかと聞くと、必ず帰ってくるのが「だって、何もないんですよ⁉」という答えでした。本当にそうだと思いました。まだまだ想像が足りないのです。
洗濯機は、知り合いの方が独り暮らしをするという娘さんに買ったのに1ヶ月で実家に戻り余って困っているというのを安く譲っていただいて送りました。どちらにも良い形だったと思っています。


      
たぶん、基本的にはこの時の気持ちと自分は何も変わっていないのだと思います。

自分にとっては不要なものでも捨てるには偲びず、役に立つなら喜んで送りたい。けど、リサイクルで原料にしてしまうのではなく、そのままの形で使ってもらえることが大切。

だから、既に震災でも物品の寄付などはうけつけなくなっている昨今、欲しい人を探して地道にもののお嫁入り先を見つけたいと考えていましたが『衣類 寄付』の検索でものを活かしてくれそうな所が見つかったのです。



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⚪WORLD GIFT [ワールドギフト]

物資の寄付活動と再利用活動→途上国支援


〈集めているもの〉古着、ぬいぐるみ、ランドセル、食器、子ども用品、おもちゃなど。


一箱寄付するごとに募金でNGO基金に支援

・国連WP
国境なき医師団
・ワクチン支援
世界自然保護基金WWF
交通遺児育英会
日本赤十字社

こちらは、障害者や高齢者支援も視野に入れているようで、障害者支援施設(共同作業所)への作業提供として、集めたリユース品の清掃作業を委託している、というのが良いなあと思いました。

物を集めても、それをいくらでも良いから売って現金に換え、活動資金にするというのではなく集めたものをものとして途上国などに送り、使ってもらうことで支援しているというのが好感の持てる所です。


もちろん無料で引き取ってもらえる訳ではなく、ダンボールサイズ(タテ・ヨコ・高さの合計)にして、

120サイズ:2, 400円
140サイズ:2, 900円
160サイズ:3, 400円 がかかります。

国際NGOなどへの寄付金の分も、含まれているのかもしれません。


ですが、コメントをくれたあっこちゃんがいうように‘’捨てるよりも気が楽かも…‘’本当に、気が楽どころか、こういう風に活かしてもらえることを望んでいたのだと思います。



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セカンドライフ

洋服、古着、衣類のリユース・リサイクルを通じて、子どもたちにワクチンを送る


〈集めているもの〉ぬいぐるみ、お人形、古着、子ども服、おもちゃ・玩具、ランドセル(事前連絡が必要)、食器、絵本、文法具・雑貨、チャイルドシート、ベビーカー、マタニティグッズ、三輪車、車イスなど。


一箱あたりに1人分、発展途上国の子どもへポリオワクチンの募金をする。

・世界の子どもにワクチンを~日本委員会


こちらでは、ワクチンの支援先をあえて信頼できる寄付先一本に絞ることで、お金の分散を防ぐことができるとのことでした。

また、到着した物資の写真を撮り、支援者に報告したり、SNS 上に写真をあげて本当に欲しい人を探す『にこっと!』プロジェクトなど、仕組みもよく考えられており、そのためか、集まったものはほぼ100%リユースされているというのが大変良いと思いました。


こちらも回収費がかかりますが、ゆうぱっく送料や寄付金を含めて

中箱120サイズ:1, 980円
大箱160サイズ:2, 480円がかかります。

このほか、オーバーサイズの箱やガラスケースの人形はプラス1, 000円、供養してほしいものは2, 980円という別料金があるようです。


金額的にもこのセカンドライフさんが使いやすいと思いますし、あげたい人ともらいたい人をつなぐ仕組みが丁寧でしっかりしていると感じました。




売れるものなら売っておこづかいにしたい、というのも本音ですし、実際、何もかも寄付しようと思っている訳ではないのですが、それでも、リサイクルショップで1着10円になってしまうのであれば、逆にお金をかけてでも、次に使ってくれる人の所へ行ってもらいたい、という気持ちもあります。


これなら、筋金入りの‘’捨てられない女‘’でも、心おきなくこれまで集めてきた色々なものを、手放すことができるかもしれません。



さて、この活動をがんの治療にどう活かせば良いのでしょうか。


とりあえず、3週間に1回の抗がん剤投与に合わせて、160サイズの箱を4つ、作ることを目標にします。

セカンドライフさんに送るなら、4箱でコストはだいたい一万円です。



抗がん剤の一般的なスケジュールは、前日入院して白血球など免疫系の検査→当日投与→体調に不安がなければ次の日退院、という、二泊三日の流れです。このサイクルを利用してみたいと思います。


抗がん剤前は、どうしても不安になりますし、といって免疫が低下したら困るので、あまり出歩いたりもできず、引きこもりがちになってしまいます。余計なことを考えてしまうくらいなら、入院までに寄付の箱を4つ出すことを自分に課して、有意義に過ごすのは良いアイデアだという気がしてきました‼




これだけ捨てることに抵抗があるのは、出すときはパッと出す気前のよさもありながら、普段は何でも始末にしていたおばあちゃんの影響があるのでしょうか。それとも、バブルに育った世代の、ものへの執着が人よりよほど、強いのでしょうか。


普段は、エコライフとか、そんなことまでは考えていないのですが、もったいないという気持ちを無視して無理して捨てても、後で後悔しそうなばあちゃん子のスマイリーです☺
ですが、そうやっているうちに、長いことたくさんのものを待たせてきました。



3つのRと言われる、循環型社会~地球の資源をムダにしないで繰り返し使う社会~を作るためのReduce( リデュース)、Reuse( リユース)、Recycle(リサイクル)。


本当は、最初に心がけなければならないのは、廃棄物削減とか、(ごみの)発生抑制、とかいわれるリデュースだったのだと思います。これからはそうしようと思います。ですが、既に買ってしまったもの、今持っているものについてはもうリデュースは無理なので、今後もできるだけ再利用・再使用のリユースに努めたいと思います。



まずは、セカンドライフさんに集荷伝票4枚の依頼をしようと思います。