乳がんと闘うsmileyの買わない・捨てないお片づけ生活

令和元年、消費税も上がるというのに…あるものを使わなきゃもったいない‼ 乳がんと闘うスマイリーが、病気を機に、買わない・捨てないをポリシーに使いきる暮らしで体と心のデトックスをめざす、お片づけブログ☺ 

ジモティー

こんにちは☀


春に乳がんが見つかり、ただいま絶賛治療中のスマイリーです☺


抗がん剤も5回目が終わり、少し副作用が抜けてきたかなと思ったらもう、今週水曜には次の投与が待っています。


なかなか思い通りに動ける日は少ないのですが、なんとか少しずつ断捨離も進めています。


今回は、最近私がはまっている、ジモティーについて、書きたいと思います。



このところ、テレビCMでもやっているので、『地元で助けあい!ジモティ!』というコピーを聞いたことがあるかもしれません。


ジモティーというのは、この『地元』が語源の新しい言葉だと思うのですが、コピーの通り、地元の人に色々なリクエストを出して、できることがあれば助け合おう、というものです。


ジモティーのホームのトップページには、『あなたの要らないが、誰かの欲しいに』と書かれていて、これが一番ジモティーの精神を表していると思います。


色々なリクエスト、というのも本当に多岐に渡っており、『あげます、売ります』『下さい、助けて』など、要らない物を出して買ってくれる人を探したり、欲しい物を貰ったりできるカテゴリもあれば、『メンバー募集』『お手伝い希望』など、人との出会いやマンパワーを探すことができるカテゴリもあります。


全国展開されているので、全ての投稿やリクエストを見ることができますが、そこはやっぱり『ジモティー』。

地元の投稿に絞ることで、物理的に近い相手とやりとりすることができるのです。


特に、地元でのやりとりのメリットとして、近くの人に大きな家具などを引き取ってもらえれば、梱包する手間や労力が要らず、また送料などもかからないという良さがあります。


以前、友達が引っ越しに伴い、やはり大きな家具を譲りますという投稿をして、近くのご夫婦に引き取ってもらったということがありました。


欲しい方にしてみれば、買うより安く、あるいは無料で家具が手に入り、また友人からすると、その場で持っていってもらえて、大変助かったようです。


要らなくなる人がいれば、欲しい人もいる、そんな両者を出会わせるマッチング・プラットフォームがこの『ジモティー』なのです。


要らないものがある人は、『売ります、あげます』のカテゴリに投稿します。欲しいものがある人は、『下さい、助けて』などのカテゴリに投稿をします。


同時に同じものが、『売ります、あげます』と『下さい、助けて』に載っていることもよくありますが、同じカテゴリではないので、両方を横断して見なければ、自分が『下さい、助けて』に投稿している欲しいものが『売ります、あげます』に出ていることは、わからないかもしれません。



自分も、だいぶ前ですが、物を整理しつつ、使わないけど捨てられない物として、CASIOの電子辞書と、一時期流行ったKING GIM の電子メモ、ポメラの2つを出してみました。


アナログ人間なのに買ってしまった電子辞書と、発売中から一目惚れして買ったものの、どうしてもうまく使いこなせなかったポメラです。特に、ポメラには思い入れがありすぎて、セカンド・ストリートのような所に持ち込むのもしのびなく、せっかくなら欲しい人・探している人に譲りたい、と思って投稿しました。


写真を2、3枚撮って一緒にアップし、簡単な説明をつけます。これだけできれば、ヤフオクにも出品できそうですが、手軽さはこのジモティーの方があると思います。


現在までに、各々、すごい数の閲覧数があり、お気に入りをつけてくれている人もいるのですが、欲しいという引き合いはまだ一件もありません。


たぶん、ポメラは1000円、電子辞書は3000円の値段をつけて『売ります』にしているので、これが無料で『譲ります』にすれば欲しい人もたくさんいるのかなぁとは思うのですが、値段をつけてしまいました。


お金が欲しいというよりは、お金を出してでも欲しい、使いたいという人に譲りたいという気持ちがあり、なかなか無料[タダ]では出せなかったのです。


その辺り、なかなかケチなスマイリーです☺



そんな私ですが、欲しいという方がいれば、そしてそれがお役に立つと思えば、損得度外視の時もあります。


きっかけは、子どもの冬物、という投稿でした。


まだ夏の終わり、残暑がひいて秋晴れの時分の冬物のリクエストでしたが、私の目は『子どもの』という所に惹きつけられたのでした。

職業病でしょうか?


いえいえ、スマイリーは身長150cm 、足のサイズに至っては21. 0cm と、小柄と言えば可愛く聞こえますが、靴は本当にサイズがなくて、パンプスなどは踵を直しながらはいている状態で、大人ものはなかなか合うものがなく、ついジュニア・サイズから探したり、カジュアルでは子どもっぽい格好になりがちなのです。

読めば、身長や足の大きさなどが私と同じくらいのお嬢さんの着る冬物の衣類を探しているとか。

仕事でカジュアルやスポーツ系の衣類を着るので、子どもさんに着てもらえそうなものも、たくさん持っていました。


あるある、ありますよ~と思いながら問い合わせると、ぜひということだったので、それならばと女の子カラーのピンクや赤、オレンジなどのパーカーやコート、ショルダーバッグやコンバースのスニーカーなどを詰め合わせて送りました。


衣類は新しいものばかりではありませんが、気に入って買った良いものです。

スニーカーは職場の玄関ごとに‘’置き靴‘’として必要だったもので、ほぼ未使用。


もったいないかなと思いながらも、着たい人・はきたい人がいる!という思いと、今の自分には差し迫って必要ではない!という考えが交差して、結局、要らないものを送る、というよりは、着てもらえそうなもの、欲しいと思ってもらえるようなものを中心にセレクトしている自分がいました。



実は、『売ります、あげます』ではなかなかマッチングできないので、他の方の欲しい物を見て、自分が持っているものがあればもらってもらおう、という方に方針を変え、『下さい、助けて』のカテゴリを見るようにしていたのです。



‘’捨てられない女‘’のスマイリーには、このくらいの方法でないと、断捨離はできなかったと思います。



同様にして、男の子の160サイズを探している方にはラルフ・ローレンのメンズSサイズのパーカーを中心に、昨シーズン買ったメンズ物をもらってもらいました。


こちらも、まだまだ着れると言えば、着れるものです。ですが、仕事用のローテーションのために数を揃えた、いわば‘’ユニフォーム‘’代わりのパーカーには、心からの愛着はなかったことに気づきました。


色こそ赤やオレンジ、グレーなどでしたが、やはり‘’男の子の赤‘’、‘’男の子のオレンジ‘’で、似合う男子がいるなら私が着るより良い、と思ったのです。


欲しくて探している方なら、捨てずに使ってもらえるでしょう。


最終的に、ラルフ・ローレンのパーカーは、お気に入りだけど本物かどうかは定かではない(紐が平紐ではなく丸紐なのです)、しかも気に入り過ぎて洗ってはすぐ着るので結構くたくたの黄色いパーカーが2着(気に入り過ぎて同じものを見つけた時に買い足しました)と、ベーシックな鹿の子の紺とベージュの2着、計4着になりました。


今まで、職場で着るにはくたくたのものではいけないと新しいものを数を揃え、そして多少はきれいな色をと、ピンクやオレンジ、赤と買い足し、パーカーだけでも本当にたくさんの数を持っていました。


ですが、自分より必要としている人がいると思うことで、たくさんたくさん握りしめていたものを、少しだけ手放すことができたのでした。


もちろん、今シーズン、休職してお休みをいただいており、毎日それを着て出かける必要がない、ということも大きいと思います。


仕事着がカジュアルで自由、というのはなかなかにプレッシャーのかかるものです。ですが、来シーズン、職場に復帰できたとしても、ここまでパーカーを抱えなくてもやっていける自分になれるのではないかなと期待しています。



その後も食器の詰め合わせとか、文房具と化粧品の詰め合わせとか、はたまた中学生の朝の読書用の小説本を探しています!というリクエストに森絵都さんの『カラフル』を推薦して送ったりと、徐々に、本当に少しずつですが、自分が使いきれないもの、本当に必要としてはいなかったもの、そして自分よりそれを必要としていると思われる人がいるもの、をお嫁入りさせてもらっています。



大好きだったケイト・スペードのコレクション。
小さなピンクのボストン・バッグとパースは本当にお気に入りですが、仕事の資料までは入りません。
そこで、仕事用にと追加で買ったトート・バッグには、お揃いの長財布がありました。ですが、ぐるりとジッパーで明け閉めする財布が意外とダメで出番がなく、このお財布はお蔵入りしていました。

今回、文房具や化粧品を送ることになった方はお財布も探していました。それがわかった時、この長財布を送ろう、ということはすぐに決められたのですが、仕事に使っていたお揃いのトート・バッグをどうするかで、かなり悩んでしまいました。


自分は一緒には使えなかったけれど、お揃いで買ったバッグとお財布です。
お財布を差し上げるなら、バッグも一緒に、という思いがありました。
ですが、リクエストはお財布なのに、そこまでする?という気持ちもありました。
普通に考えたら、使えないお財布だけあげて仕事用のバッグはとっておくのが正解でしょう。


そう思いながら、頭ではわかっていながら、なぜか私はピンクのバッグの角かどに消しゴムをかけ、スペード型を打ち抜いた、チャームのメタルを磨いていました。磨きなから考えていました。


最終的に、今、本当に自分にはこのバッグが必要なのかという所を突き詰めた時、そもそもこのバッグを買う前はどうしていたのか、ということを考えました。


元々私には、高価い[たか- い]けど、退職まで使うから良い!と思って清水買いした、良いカバンがありました。

ですが、その仕事で使っていたカバンが、雨などで汚れてしまい何となく気に入らなくなったこと、そして、気分転換とかそんな理由で新しいものを買ったこと、元気が出る気がして、とにかくピンクのものが欲しかったことなどを思い出したのです。


思えば、子宮がんを発症した頃のことで、その時のピンクを着たい・持ちたいという感覚には、何か説明のできないものがありました。

小学生の女の子に譲ったピンクのコートやパーカー、ショルダーバッグにスニーカーも、全部この頃揃えたものなのです。

たぶん、その時の私には、このバッグを含め、ピンクという色の力が必要だったのでしょう。


ですが、今なら、自分では使えなかったお財布と一緒に、このピンクのトート・バッグも手放せる気がしました。

ある意味、今の私は既に、癒されているのかもしれません。


そして。

せっかくなので、お揃いで使ってもらいたい。
私より、必要としている人に。


そんな気持ちで、ピンクのトート・バッグとお財布は、他のものと一緒に箱詰めされました。




前述の‘’良いカバン‘’は、ちゃんと修理に出そうと思います。なんといってもエルメスなのです。しばらくは仕事用のカバンもいらないので、ゆっくりリペアしてもらいます。


さて。

このブログでは、『買わない・捨てないお片付け』、などと言ってはいますが、今まで散々買ってきて、良いものでも頓着せずに使い倒し、飽きたら違うものを買い、気持ちを高めるとかストレス解消と言ってはまた何か買い足し…、今、自分が払っている代償は、そんな生活をしてきたツケなのです。


せめて、せっかく縁があって私の手もとに来たものを、捨てずに、できるだけごみにせずに、手放していきたいと思います。



先日も、手芸の材料にするからと、ペイズリー柄の布団カバーやアンティークのカーテンを、やはりジモティー経由で引き取ってくれた方がありました。

あんなに好きだったペイズリー模様の寝具なのに、ある時麻のカバーを使い始めたら、もう綿のものには戻れなくなったスマイリーです。

洗い替えのものを含め、ウエスにするしかないのかと半ば諦めかけていたので、本当に良かったです。

しかもこの時は、同じ市内の方で、体調のことなど話すと家まで取りに来てくれたので、送料も無料。これが正しいジモティーの使い方ですよね。この方には、お礼にとお菓子までいただいてしまいました。



それでも、送料をかけてでも、無料のお取り引きでも、やっぱり欲しいと言ってくれる方に、必要としてくれる方に、送りたいのです。


私の試算では、あと135箱(かなり適当、)箱詰めすれば、すっきり片づくはずです。

一箱1, 000円として13万5千円、2, 000円なら27万円…はちょっとイタい金額ではありますが、今後も『ジモティー』で断捨離するなら、必要経費かもしれません。



ピンクのトート・バッグは、新しい持ち主の方も気に入ってくれたようで良かったです。



今は亡きデザイナーのケイト・スペードのコレクションは、お気に入りのミニのボストン・バッグとパースを、大切に使っていこうと思います。